ああいう男に私はなりたい。

今日友だちの車がパンクしちゃってタイヤぺちゃんこで友だちはそっこーJAFに電話してJAFが来るまでの間どーにか自力でスペアタイヤにかえらんねーかな思ってジャッキアップしてホイールんとこのねじはずしてタイヤはずそうとしたんだけどなぜかタイヤがはずれない。押しても引いても数人がかりでも全然びくともしないタイヤに4人でおろおろしてたら近くの駐車場にいた男の人が「パンクですかー？」言って寄ってきて「そうなんですよ･･･タイヤが外れなくて･･･」言ったらおもむろにタイヤのねじを1つ締めはじめてそんでホイールんとこ「ガン！」とひと蹴り入れたらいとも簡単にタイヤ外れた。僕らが「おおっ！？」ってなってる間にその男の人は流れるように工具を操りあっという間にスペアタイヤを取り付けた。
「これで大丈夫かなっ。」
「す、すげぇ･･･あ、ありがとうございますっ！！」

「あ～僕いちおう、クルマ屋なんで。」

カ、カッコいい～！！鮮やか過ぎる工具さばきもカッコよすぎだけど最初さり気に作業しといて途中で「クルマ屋なんで」っつってさり気に素性明かすあたりが本気カッコよすぎ。
「ホイールのとこが錆びちゃってて外れなかったんですね。
オイルさしておいたほうがいいですよ。（ｷﾗｰﾝ☆）」
「あ、ありがとうございますっ！（惚れる･･･）」
あーマジさりげなさマジカッコよすぎ。一緒にいた女子が「あーカッコいい。でも結婚してたなー」ってチェック早いねあんた。そりゃあんだけカッコよかったら結婚してるわな！顔じゃねんだよ、テクニックなんだよ。世の女子たちはあの工具のように身も心もさばかれたいんだよきっと。で、でもジャッキアップからねじはずしまでは僕がやったんだからね！僕にだって世の女性をジャッキアップして世の女性の心のねじを緩めること可能なんだからね！あーああいう華麗な技術もっててさり気に披露できちゃう感じあこがれるわー。そうだ、これからもし道端にパンクしちゃって困ってる人いたら助けに行って必死にがんばってトップスピードで作業して「早いですねー」とか「すごいですねー」とか言われたら「あ～僕いちおう、クルマ屋なんで」って言っちゃおう。んーカッコいい。そして作業終わったら「じゃあ僕はこの辺で･･･」言ってさり気に去ろうとしたら「ありがとうございます！お、お礼させていただけますか？」言われて「いえいえ、僕は当たり前のことをしたまでですから･･･」「せ、せめてお名前だけでも！」「僕ですか？名乗るほどのものじゃありませんよ、お嬢さん･･･」つって颯爽と去るんだけどその数日後町で偶然ばったり会って「「あ、あのときの！？」」っていうストーリー妄想してみたんだけどちょっと僕疲れてるのかな。
あ、呼んどいて「やっぱいいです」言って断っちゃったJAFの人ゴメンナサイ。